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ゲーム中心の雑記。Kenshi奴隷スタートシナリオロールプレイ日記連載開始しました!

【Kenshi】ロールプレイ日記 1-1 終わりの始まり

リバース鉱山からの脱出。

沫にどんな思惑、目的があってそれを企てたかは泡を含めて知ったことではないが、とにかく二人の当面の目標となった。

それを達成するには奴隷を監督する歩哨の目を盗む、あるいは歩哨を撒けるほどの逃げ足を確保しなければならない。

今すぐ実行しようにも、二人は自身の身体が思った以上に動かない現実を思い知った。

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あっさりつかまり、奴隷の証を刻み込まれる。

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自身の限界を知ったところで、2人は何が必要か話し合った。

檻の鍵を容易く解除するピッキング*1、夜中傍を通られても認識しにくくなる隠密*2、邪魔な見張りを最低限排除する暗殺*3、もし見つかっても追いつかれない運動能力*4。これらを鍛えることが最優先だと気づいた。

足を折られたり

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罵声を浴びせられたり

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労働をしない2人に対する歩哨の怒りは冷めることはなかった。

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いくら叩いても、痛めつけて牢屋に入れ、ある程度反省させたら再び働かせても、奴隷2人はどうしてもつるはしを握らなかった。まるで鍔迫り合いをしているかのような膠着状態、痛めつけることはできても殺すことはできない以上、2人の立ち回りは歩哨全体にとっての頭痛の種に成り代わっていっていた。

それを知ってか知らずか、2人は技術と体を鍛えていく。お腹が空けば歩哨の持ち物に手を出した。傷を治してくれないなら包帯も奪った。

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悪事も重ねながら、2週間でここまで育った。

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脱出を意識し始めたのはこのあたりからだった。ピッキングの練習ついでに他奴隷の檻の鍵と枷も外し、鉱山全体に反逆ムードを漂わせる。このあたりから泡と沫はすきを見せた歩哨を気絶させることができるようになり、その歩哨から武器を取り上げて武装する奴隷も中にはいた。とはいえ、歩哨からの仕打ちが恐ろしいのか、オクラン教の再誕の話を信じ込んだのか、身柄を解放してもすぐに檻に引き籠る従順な奴隷もおり、奴隷も一枚岩ではないことを悟った。2人は2人の脱出を最優先とし、他奴隷は攪乱目的で解放すると決めた。考えの異なる奴隷たちをまとめるほどの余裕はないのだ。

限定的な状況ながら歩哨へも危害を加えられるようになった2人は、歩哨を気絶したらみぐるみを剥がし、自分たちにつけられていた枷だけを返して檻に入れた。枷をはめることはできても枷を解除することができないと悟った2人はこれが追っ手を減らす手段であると考えた。当然日ごろの恨みを返す目的も、恨み言を返す歩哨、檻から出してくれと懇願する歩哨に泡は何か高揚感のようなものを感じた。

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18日目。

「だいぶ歩哨もいなくなったけど、そろそろ脱出しない???」

「うん。でも、どこへ行くの?出たら」

「歩哨の話ではここの北の森のどこかに浮浪忍者の村があるらしいのよ。過去にも脱走された奴隷はそっちの村の勢力になったっていう話も聞くの。少しの間お邪魔するのもいいんじゃない?」

「あたしはよくわからないから、沫がいいならそれでいいよ」

「それじゃ、その前に奴隷たちをいま一度解放しましょ」

 

真夜中。囚人用ポールを回り、奴隷にかけられた鍵をすべて解除していく。特に足が動きにくい時など、開錠の経験は深く積んだ。この世界の鍵は殆ど開錠できるという自負はある。

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当然無視。気づけば囚人用ポールに吊り下げられている屈強な体をした奴隷の数が増えた気がする。飯も食えない状況でこの歩哨共が飢えていく様を見るのも楽しそうであった。

門前の警備は流石に手厚かった。後ろを歩いていた奴隷の姿がばれ、それを皮切りに泡と沫は全力疾走。ただ後ろから追いかけてくるような連中がこの二人にタッチすることなどかなわなかった。

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「むしろちょっと準備しすぎたかしらね。でもまぁ、久しぶりの娑婆の空気よ。きもちいいわ……」

鉱山の頂、採掘場とせわしなく動く粒を見下ろす。一層晴れやかな気分と朝焼け。地面を見下ろして、五体満足そうな影が3人分伸びている。

「うん、あっけなかった……それで、あなたは誰?」

*1:ピッキングはその名の通り鍵を工具なしで開ける技術のこと。スキルさえあればインベントリを占有する工具がいらないことが最大の利点。鍵にはレベルが存在し、最大レベルは100。この鍵が最低限開けられるようになるピッキングレベルが60であり、現在の2人のピッキングレベルは70ほど。確率は低めになるが開錠を繰り返せばいずれ開くということである。ちなみに開錠の成功率は90%が上限であり、失敗すると作業ゲージが空に戻ってもう一度作業やり直しとなる。デメリットはそれだけ。工具使おうがドア破壊しようがピッキングしようが見張りにばれれば当然犯罪行為となる

*2:隠密モードによる自身の姿の隠蔽率、賞金首や元奴隷であることがその勢力にバレるかどうかの確率が左右される。隠密レベルが高いと陽があたってないところで真横を通り過ぎても姿がばれることはほぼなくなる程度の強さ。後述の暗殺にもつなげられる

*3:日本語訳でそうなってしまってるが、実際には首にチョップして気絶させる、映画とかでたまに見るアレ。英語ではステルスノックアウトとなっているのでそちらの方がイメージしやすいかも

*4:移動速度のこと。重いものを持っていない状態でスプリントすれば上がる。敵対勢力に追いつかれないだけでこの世界での生存率は飛躍的に向上する。つまり生命線